なんばー14:理想の死に方
真っ白なウェディングドレスの真ん中からナイフで一本の赤い線を引く。
この人に殺されるなら本望だなんて思いながら、しぬ。
みんながおばさんになっても、私は真っ白で赤くて若いまま。
みんながおばあちゃんになっても、私は真っ白で赤くて若いまま。
なんばー11:タオル美術館
その場で刺繍を入れてくれる
なんばー10:カンザキミチコ
9月が永遠に続けば
なんばー9:一生に一度は言ってみたい言葉
恐悦至極に存じ奉りまする。
ここぞという時のためにとっておく。
爪の先まで幸福を感じる瞬間。
なんばー8:軽口のバラード
「俺にはわかる
ミルクの中の蠅、その白と黒はよくわかる
俺にもわかる、俺にはわかる
どんな人かはきているものでわかる
そのくらい俺にもわかる
天気がよいか悪いかもわかる
りんごの木をみればりんごだってわかる
それくらい俺にもわかる
働き者か怠け者かもわかる
何だってわかる、自分のこと以外なら
要するになんだってわかる
健康な顔と青白い顔の区別もわかる
全てに終わりを齎す死もわかる
何だってわかる
自分のこと以外なら。」
ヴィヨンの詩